西日本シティ銀行はどんな銀行なのか?

西日本シティ銀行と合併の歴史

西日本シティ銀行は、福岡県に本拠地を置いていた西日本銀行と福岡シティ銀行が合併して生まれた銀行です。これらの二行が合併したのは2004年10月ですが、合併に至るまでに様々な理由と事情があったのは、業界通の人であればかなり知られていることです。

そして、西日本銀行と福岡シティ銀行の間には、戦前から続いている、因縁とも言える関係がありました。大東亜戦争の真っただ中、国の政策として中小の金融機関が選定されて合併させられる「強制統合」が推し進められた時代がありました。もちろん福岡県内でもこの動きは同様だったのですが、このとき福岡県下にあった無尽会社(会員がお金を出し合って金融業を行う会社)は、福岡無尽(後の福岡シティ銀行)を除いて、西日本無尽(後の西日本銀行)に一本化されたのです。

本来であればこの二行も強制統合される予定だったのですが、株式の譲渡など、双方の会社の経営陣と意見が対立し、統合が破談になった経緯があるのです。その後戦争が終わって無尽会社が西日本銀行、福岡シティ銀行に生まれ変わっていきました。特に西日本銀行は相互銀行形式を普通銀行形式に改めたいと考え、関係省庁に働きかけをしていたのですが、福岡シティ銀行のさまざまな反対行動により、普通銀行への転換を断念した経緯もありました。

その後時代は流れて、不良債権という1つの銀行では解決できない問題を抱え、その解消のために因縁の二行が合併することになったのは、歴史を知っている人間からしてみれば非常に驚きであったのが現実です。これだけの因縁があったこともあり、本拠地をどこに置くか、どちらの銀行に置くかなど、些細な意見の対立や経営方針の相違などが多少残っているのも事実です。顧客にしてみれば直接関係がないことかもしれませんが、知っておいても損はない事実だと思います。